たっくんのボードゲーム日記

No.360
ツォルキン:マヤ神聖歴
Tzolk'in: Der Maya Kalender

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約90

ルール難易度 覚えることは多め 若干ハードル高い
日本語化 不要


ボード全景。中央の巨大な歯車(プラスチック製)のまわりの5つの小さい歯車が連動して動きます。


1ラウンドごとに歯車を回していって、中央の歯車が1周したらゲーム終了です

このゲーム、基本的にはワーカープレイスメント+リソースマネジメント

うまいことリソースをまわして、たくさんの勝利点に交換していくことを目指します。


コマ(ワーカー)を置ける場所は5つの歯車の上



手番でできることは次の2つのうちから1つを選択します。

1.ワーカーを歯車の上に置く(2つ以上のワーカーを一度に配置するには追加コストがかかる)

2.ワーカーを歯車の上から取って手元に戻す(いくつ取ってもOK)
※このとき、ワーカーを取った場所の効果やリソースを獲得できます




こんな感じかな


ワーカーを配置して、数ラウンドやりすごしていく(寝かせておく)と
より効果や価値の高いリソースを獲得できます。


得られるリソースは、直接勝利点の獲得につながるものの他にも

新しいワーカーを獲得したり、永続的に効果を発揮するタイルを獲得したりできるもの等があります。


ただし中間決算時に、手持ちのワーカー数(ボード上にあるかどうかに関わらず)
に応じた食料リソースを払う必要があり、足りないと罰点を喰らってしまう。。


中央の歯車が1周したらゲーム終了で、最も多くの勝利点を稼いだプレイヤーの勝ち





Luciani, Simone
Tascini, Daniele

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

システムの骨格はシンプルに出来てるんだけど、ちょっと枝葉が多めかな?
もう少しスリムに削ってもいいかも。

けど、手番でやることは基本的にワーカーを置くか取るかだけなので
プレイのテンポはすごくいい。4人プレイでもけっこうあっという間に手番が回ってくる。

村の人生でも感じたことだけれど、こういうタイプのリソースマネジメント系ゲームは
運の要素を抑え気味のデザインの方がしっくりくる。

とても面白いですね。

ワーカーの配置部分あたりで、そこそこのインタラクションもあるし
少々大仰な歯車コンポーネントもゲームシステムとして非常に良く機能してる。

配置したワーカーをいつ回収するか?

というのは色々例えることができそうなんだけれど

分かりやすい表現の1つとしては、「定期預金をいつ解約するか?」というような感じかな?

配置したワーカーをしばらくほっとくと高い効果が得られるというのは
ギミック抜きで考えても面白いシステムだと思う。

むしろこの大仰な仕掛けは、システムをスムーズに運用するための補助アイテムに過ぎないのではと思った。


ところで、ツォルキン暦では260日で1周。
中央の歯車の歯の数は26個なので、ゲーム上の1ラウンド=10日ということになるかな。

テーマがしっかりシステムに食い込んでるのもいいですね。

ちょっと覚えることが多めで難しめのゲームだと思うのだけれど
こういうのたぶんエキスパート大賞向きかなと思う。


2013/03/16


JohnnyBet



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