ツォルキンのルール

Last-modified: 2016-07-23 (土) 16:27:24

いろんなボードゲーム一緒にやってくれる方募集中!!
このゲーム、自分の番にやることはたった2つ
・労働者を歯車の上に置く
・労働者を取り除いてそのマスの効果を発動する
これだけを行って点数を稼いでいくことになります。
では実際にどうゲームを進めていくか、見て行きましょう。

ゲームの進行

TZOLK'IN board.JPG
上がこのゲームのボードです。中心に大きな歯車があり、周りに小さな歯車が5つあります。
小さな歯車にある丸いくぼみに労働者を置いてプレイします。
自分のターンが回ってきた時、上にある通り
・労働者を歯車の上に置く
・労働者を取り除いてそのマスの効果を発動する
のどちらか片方を選んで実行します。両方を実行することはできません。
また、パスはできません。必ず上記2つのどちらか一方を実行しなくてはなりません。
そして、その行動を全員が終えたあと、ラウンドが進み中心の歯車が反時計回りに1目盛り分回転します。(それと同時に、横の5つの歯車は時計回りに1目盛り回転します)
歯車が回転すれば、当然上に乗っている労働者も1目盛り分移動します。

労働者を置くときのルール

労働者を置く場合、歯車の一番最初の場所に順次置いていきます
一番最初というのは・・・非常に説明しにくいのですが、歯車の周りの円に、扇状のアクションが書かれた場所があります。歯車が時計回りに回転していくので、その扇状のアクションに入る一つ前の部分が最初に労働者をおける部分です。
その部分が埋まっていたら、その1つ先のくぼみに労働者を置きます。そこも埋まっていたらその1つ先のくぼみに・・・という感じで置かなくてはなりません。
かなりわかりにくいと思うので、実際のゲーム時に確認して下さい。
そして、労働者を置くには、2種類のコストが発生します。両方共「コーン」で支払います。
まず、労働者を置くところに依存するコスト。
当然、歯車の後ろの方のアクション強力な効果を持っているわけで、後ろの方に置けば、早い段階でその効果が使えますから、コストが高いです。
具体的なコストは、最初のくぼみが0コスト、その次は1、その次は2・・・という感じです。
お次に労働者を置く数に依存するコストです。
このゲーム、労働者を置く、または労働者を取って効果を発動する、のどちらかを1種類しかターン中に行動できないため、1ターンに大量に置いて、大量に取りたいわけです。
そのため、労働者を置く数が多ければ多いほど、コストがかかります。
具体的なコストは、1人目を置くには0コーン支払う、2人目を置くには1コーン、3人目を置くには2コーンという感じになります。

労働者を取る

労働者を取ると、取った場所に対応する、扇型の部分に書いてあるアクションを実行できます。
または、1コーン払って1つ前の扇部分のアクションを実行、2コーン払って2つ前の扇部分のアクションを実行・・・という風にその歯車にある労働者の場所より前のアクションを実行することもできます。
(何もアクションを実行せずに労働者を取ることもできますが、普通しません)
一度に何人でも取っていいです。
アクションについては後ほど。

 

また、全員がターンを終えて、歯車を進めたあと、中心の歯車の歯の部分に1つコーンを置きます。
(ただし、後述のスタートプレイヤーのアクションに労働者の駒が置かれている場合は置きません)
また、労働者を置くときコーンを2つ以下しか持っていない場合、手持ちのコーンを3つ増やせます。
ただしその場合信仰度にペナルティを受け、信仰度が1つ下がります。(コーン乞い)

アクション

パレンケのアクション

パレンケはボード左上の歯車を指します。
ここではコーンまたは木材を手に入れることができます。
コーンを置くコストの若い順に(すなわち歯車反時計回りの順番に)、アクションの効果は
1:3コーンもらう
2:コーンタイルをもらったあと、4コーンもらう
3:コーンタイルをもらったあと、5コーンもらう、または木材タイルをもらったあと、2木材もらう
4:コーンタイルをもらったあと、7コーンもらう、または木材タイルをもらったあと、3木材もらう
5:コーンタイルをもらったあと、9コーンもらう、または木材タイルをもらったあと、4木材もらう
6:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する
7:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する
タイルをもらったあと、というのはそのタイルがなければ、資源がもらえないという意味です。
タイルについては実際ゲームで確認してもらうのが早いと思います。
なお、345のアクションでは、コーンのタイルは木材のタイルの下に重なっているため、木材のタイルを一度取ってあげないと、コーンのタイルを取ることはできません。
どうしてもコーンがほしい場合は、信仰度を1つ下げるペナルティを喰らうことによって、コーンタイルの上に乗っている木材タイルを1つ取り除くことができます。(焼き畑と言われる)

ヤシュチランのアクション

ヤシュチランはボード上部の歯車を指します。
ここでは資源を手に入れることができます。
アクションの効果は
1:1木材を得る
2:1石と1コーンを得る
3:1金塊と2コーンを得る
4:1水晶髑髏を得る
5:1石と1金塊と2コーンを得る
6:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する
7:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する

ティカルのアクション

ティカルはボード右の歯車を指します。
ここでは建物の建設や技術開発などができます。
アクションの効果は
1:コストを支払って技術を1つ進める
2:コストを支払って建物を1つ建てる
3:コストを支払って技術を2つ進める
4:コストを支払って建物を2つまで建てる(ただし建築技術が適用出来るのは片方だけ)か、モニュメントを1つ建てる
5:任意の資源1つを支払い、異なる2つの寺院の信仰度を1つずつ上げる(このゲームでの任意の資源とは、木材、石、金塊の3種)
6:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する
7:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する
技術とか寺院の信仰度とかの解説は後で!

ウズマルのアクション

ウズマルはボード右下の歯車を指します。
ここではなんかいろいろできます。
アクションの効果は
1:3コーンを支払って任意の寺院1つの信仰度を1上げる
2:いくつでもコーンと資源を変換できる レートは以下の画像の通り(コーン→資材、コーン←資材どっち方向にも変換可能)
3:労働者を1人増やす(最大6人まで増やせる)
4:コーンを支払って建物を建てる コストはコストの資材1つにつき2コーン
5:1コーン支払うことで、チチェン・イツァ以外の歯車の任意のアクションを実行できる
6:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する
7:この歯車のアクションをどれか1つ自由に実行する
変換レート.jpg

チチェン・イツァのアクション

チチェン・イツァはボード左下の歯車を指します。
ここでは水晶髑髏を使うことで得点と信仰度を上げることができます。
アクションの効果は
まず水晶髑髏をアクションスペースに置く
・するとそこに書かれている寺院の信仰度が1つ上がる
・また書かれている得点を得る
・資源マークが書かれている場合は任意の資源を1つ得る
最後のは例によってその歯車上の任意のアクションを実行できます。
すでに水晶髑髏が置かれているアクションは実行できません

スタートプレイヤー

歯車の上にない特殊なアクションとして、スタートプレイヤーを取るアクションがあります。
このアクションに労働者の駒を置いた場合、自分のターン終了時に、歯車の歯の上に置いてあるコーンをすべて受け取れます。
またラウンド終了時、もし自分がスタートプレイヤーでないならスタートプレイヤーとなり、自分がスタートプレイヤーならスタートプレイヤーは自分の下家となります。
また本来なら歯車は1目盛り分しか進みませんが、取ったラウンド終了時、2目盛り進めることを選択できます。この権利は本来ゲーム中一度しか使えませんが、寺院の信仰度を最大にすれば、もう一度(スタートプレイヤーを取った時に)使用できます。
またここに置かれた労働者の駒は、ラウンド終了時手元に戻ります。

建物

建物

最初に6枚場に配られ、1枚建てられるごとに補充されます。
また後半になると、場に出ているカード含め、配られるカードの種類が入れ替えられます。
ゲームを補助する効果があります。
左上に描いてあるのが必要な資源です。
因みにこの建物の効果は、3人まで労働者に食料を供給しなくてもいいということです。
建物.jpg

モニュメント

最初に6枚場に配られ、補充されることはありません。得点を大幅に伸ばす効果があり、コストが重いです。
ゲーム計画の中心になりうります。

技術

農業技術.jpg
技術を伸ばすことで、それによるゲーム中持続する恩恵を受けれます。技術はティカルのアクションによって伸ばせます。
上が技術のボードですが、5つマス目があります。最初全員の駒を一番左のマス目に置いておき、技術を伸ばすアクションを行い、必要なコストを支払うことにより技術を伸ばせます。
それぞれのマス目の上に必要なコストが書かれています。2マス目は任意の資源1つ、3マス目は2つ、4マス目は3つ、5マス目は1つです。
また、技術の効果は重複しますが、5マス目は継続的な効果ではなく一時的な効果となります。すなわち、技術を伸ばすアクションを行った上で、資源を支払うとその効果が使えるといった具合です。
ではそれぞれの効果の解説を。

農業の技術

農業技術.jpg
2マス目の効果:パレンケでコーンを得るときコーン+1(ただし1番目のアクションでは追加されない)
3マス目の効果:パレンケでコーンタイルがなくてもコーンを得ることができる またパレンケ1番目のアクションでコーン+1
4マス目の効果:パレンケでコーンを得るときコーン+2(ただし1番目のアクションでは追加されない)
5マス目の効果:任意の寺院の信仰度を1上げる

資源の技術

資源技術.jpg
2マス目の効果:パレンケ及びヤシュチランで木材を得るとき木材+1
3マス目の効果:ヤシュチランで石を得るとき石+1
4マス目の効果:ヤシュチランで金塊を得るとき金塊+1
5マス目の効果:任意の資材2つを得る

建設の技術

建設技術.jpg
2マス目の効果:ティカル及びウズマルで建物を建てた時コーンを1つ得る
3マス目の効果:ティカル及びウズマルで建物を建てた時得点2を得る
4マス目の効果:ティカルで建物を建てるとき任意の資源を-1で建設できる ウズマルで建てるときはコーン-2でできる
5マス目の効果:得点3を得る

信仰の技術

信仰技術.jpg
2マス目の効果:チチェン・イツァでアクションを行うとき、労働者のいるマスの1つ先のアクションを行うことができる
3マス目の効果:チチェン・イツァでアクションを行ったあと、資源を支払うことにより任意の寺院の信仰度を1上げることができる
4マス目の効果:ヤシュチランで水晶髑髏を得るとき水晶髑髏+1
5マス目の効果:水晶髑髏を1つ得る

寺院とご飯の日

寺院は重要な得点源となっています。信仰度はアクションなどで上げられ、焼き畑や、コーン乞いで下がります。
さて、寺院による得点の入り方は以下の飯の日が関係してきます。

飯の日

中心の歯車に青とオレンジのマーカーがついています。
それがパレンケとチチェン・イツァの間にある矢印のとこに来た時、飯の日はやってきます。
飯の日が来た時、プレイヤーは労働者に飯を供給しなくてはいけません。飯の日が来たら労働者に1人につきコーンを2つ消費します。
もしコーンが足りない場合、労働者1人につき-3点となります。
もし労働者3人で5コーンしかないなら、4つコーンを消費して1つコーンを残して-3点となります。
オレンジ飯.jpg
オレンジのマーカーが来た時、飯の日のあと、寺院から資源ボーナスを貰えます。
自分がいる場所より下の段の左下に描いてある資源を全部もらえます。
青飯.jpg
青いマーカーが来た時、飯の日のあと、寺院から得点ボーナスを貰えます。
自分がいる段の右に書いてある点数が得点に加算されます。
青もオレンジもゲーム中2回訪れますが、1回目の青が来た時寺院の1番上の段にいるプレイヤーは寺院の上にある左側の得点をもらえ、2回目の青が来た時は右側の得点をもらえます。ただし一番上に同着で他の人がいるなら点は半分となります。
寺院.jpg寺院例.jpg
この例ではオレンジの時に赤は1石・2木・1水晶髑髏、青は2石・2木、黄は2石もらえます。
1回目青の時には

赤の素点黄の素点緑の素点赤のボーナス点黄のボーナス点緑のボーナス点合計
赤プレイヤー20901416
青プレイヤー60531015
黄プレイヤー60-33107

2回目の青の時には

赤の素点黄の素点緑の素点赤のボーナス点黄のボーナス点緑のボーナス点合計
赤プレイヤー20903418
青プレイヤー60513015
黄プレイヤー60-31307

また寺院の一番上の段には1人しか入れないので注意してください。

得点計算

歯車が1周し、最後の飯の日を終えたらゲーム終了です。
ゲーム中に得た得点+モニュメントの得点に
資源を先のレート通りにコーンに変換したあと、(コーンの個数÷4)点、及び水晶髑髏1つにつき3点を追加したものが最終得点となります。
変換レート.jpg

現物でのセットアップ

現物を使う場合、ダミーワーカーを自動で乗っけてはくれません。(ダミーワーカーとは、バランス調整のために歯車に置ける場所を制限するための駒です)
また、最初に獲得する資源タイルも自動で配ってはくれません。
ではそれぞれ解説します。
まず、このゲーム開始時に、何人の場合でも全員が4枚の初期資源タイルをもらいます。その中から2枚選んで、そこに書いてある資源を獲得します。また、2枚選んで残り2枚を捨てる前に、すなわち初期資源タイルを見る前に、2人~3人の場合はダミーワーカーを置く処理を行います。
以下の手順にしたがって置きます。
1、まず残っている初期資源タイルを引きます
2、そこに、歯車の名前及び数字が書いてあります。その名前の歯車の、書いてある数字のコストがかかるアクションにダミーワーカーを置きます。
3、置いた歯車がチチェン・イツァの歯車でなく、かつその歯車に他のダミーワーカーが置かれていない場合、その歯車のちょうど反対側の部分にもダミーワーカーを置きます。
以上の作業を3人なら6個のダミーワーカーが置かれるまで、2人なら12個のダミーワーカーが置かれるまで繰り返します。
また展開されるモニュメントの数が、2人なら4つ、3人なら5つに減ります。
またパレンケに置く木材及びコーンタイルも、2人なら2つに、3人なら3つに減ります。